特定非営利活動法人(NPO法人) 富士山エコネット 〜環境にやさしい富士山エコツアー〜
団体教育旅行を中心として年間100団体2万人以上の方々に利用されています

NPO法人富士山エコネットとは

私たちの目指すもの

富士山は日本人の心のふるさととして大切にされ、その豊かな自然環境は、日本人に計り知れぬ多くの恩恵をあたえてきました。しかし、現在の富士山は、山麓の開発や過剰利用などの多くの問題を抱え、世界遺産にも登録できない「傷ついた山」になっています。
NPO法人富士山エコネットは富士山をこよなく愛し、美しい富士山を次世代に伝えたいと願う団体や人々が集まり、環境問題を抜本的に解決しようとするものです。特に、富士山の類いまれな自然環境のすばらしさを子供たちへの実践的な環境教育の場づくりや、富士山の四季折々の美しい現場を環境調和型のエコツアーを企画運営することによって知っていただくことを目的としています。
富士山の環境悪化(負の情報)を声高に発信するだけでなく富士山の美しさを知ることによって、環境保全の大切さを学び、環境保護・管理体制の必要性を認識してもらうと同時に、地域の環境問題に積極的に参加し、行動する人々を増やすことなど自然を思いやる「人づくり」を目指します。

1)エコツアー事業

(1)山梨県側と静岡県側でのエコツアーの企画と運営

  • 子供たちへの多様な自然環境教育システムの充実、生態系別の学習教材の発行。
  • 障害者や社会的弱者に対してのユニバーサル仕様のツアーの企画、立案。

(2)静岡県側での活動拠点の整備と新コースの開発

  • 四季折々の斬新な「手づくりのエコツアー」の新たな開発。
  • 新たな市民ガイドシステムの構築によるツアーの質の充実・拡大。
  • 古い山道や登山道等を市民の力で再生整備し、コースの多様性を創造する。

(3)富士山エコツアーガイドラインの設定と研究

  • 行政・観光業者・NPOなどによる検討委員会を立ち上げ、富士山の自然特性にマッチしたガイドラインを策定し、環境保全のための解決策を提案する。

(4)富士山エコツアーインストラクターの養成

  • 東京や富士山周辺で富士山エコツアーインストラクター養成講座を開講して、富士山大好き人間を増やし、専門性を有する監視役とする。
  • インストラクターや各ジャンルの専門家による富士山講座を全国各地で展開する。

(5)観光業者との連携による新たな観光スタイルの創造

  • 魅力と驚きツアー、登山愛好家ツアー、学習システム盛り込みツアー、富士山世界候補地ツアー、地域体験型ツアー、隠れ家味どころツアーなど、ユニークなツアーを観光業者の専門性との調整・協同により企画・運営する。

2)環境保全実施事業

(1)富士山の清掃活動

  • 富士山の定期的な清掃活動の実施。回収ゴミは総量と種類などをホームページで情報発信する。

(2)富士山森づくりプロジェクト

  • 災害などで傷ついた原生林を復活させるための森づくりを定期的に開催する。
  • 間伐材を利用したクラフト、家具づくり教室の開講、炭焼き体験など、付加価値をつけたツアープログラムを構築する。

(3)富士山貴重種動植物保護活動

  • 絶滅の危惧にある動植物の現状報告と貴重性についての学習会の開催や電子情報での発信、保護対策の実施などを行う(コウモリ・モグラ等)。

(4)産業廃棄物撤去活動の推進と市民監視システムの構築

  • 青木ヶ原樹海や国道、県道周辺など、集中的に放置されている個所の撤去活動を推進する。
  • 携帯電話による「ゴミマップづくりプロジェクト」を再構築し、行政との連携強化による市民監視システムの強化を進める。

3)環境教育事業

(1)富士山の環境情報の発信

  • 富士山の環境問題の現状報告ビデオ・CDを作成・配布し、とくに観光業者との連携により、観光バスの中での「自然教育システム」の導入をすすめる。

(2)富士山での登山マナーの教育啓発

  • シニア版、ジュニア版など、「登山ルールブック」を発行し、ゴミやし尿への対処法など、登山者としての基本的ルールを啓発する。

(3)富士山学習の講師派遣(出前講座)

  • 富士山周辺や東京などの学校に出向き、富士山の現状や将来について説明し、環境問題への関心と理解を深めるとともに「登山ルール」の教育も行う。

(4)現場での実践的環境教育の推進

  • 富士山のゴミ拾いや分別作業、し尿放置の現場バイオトイレの研修など、環境悪化の現場学習を織り込んだ「負の環境教育プログラム」を付加する。

(5)社会的弱者への富士山情報の受発信(携帯電話・インターネットの活用)

  • 携帯電話やインターネットを活用した富士山環境情報の発信を行う。「富士山環境情報ナビゲーションシステム」を構築する。病院や家に引きこもっている子供たちに富士山の生きた情報を電子情報により現場から届けるサービスを構築する。

4)ネットワーク事業

(1)富士山周辺のエコツアーネットワーク会議の結成

  • 富士山周辺の環境NPO、エコツアー団体、個人に参加を呼びかけネットワーク会議の設立を進める。

(2)行政・企業・関係機関等とのネットワーク

  • 国、県、市町村、観光業者、観光協会等との情報交換を行い、環境と調和がとれた観光、地域振興を検討していく。

(3)全国各地のエコツアーNPOとのネットワーク

(4)海外エコツアーNPOとのネットワーク

  • 富士山の環境が類似した世界の国立公園(ニュージーランド・アメリカ・エクアドルなど)において展開されているエコツアーを学び、独自のエコツア−システムを構築し、それぞれの国との「エコツアー国際協定」の締結をめざす。

5)富士山世界遺産登録推進事業

(1)文化遺産登録への諸活動の推進

  • 富士山総合研究所や富士学会、その他のNPOと連携して富士山の文化遺産登録のための地元調整や宿坊、歴史的建築物の再生など、現場サイドでの窓口の役割を担う。

(2)他団体との連携による国民運動への展開

  • 富士山エイド委員会やその他NPOとの連携により、富士山の世界遺産登録のための国民運動を支えるとともに、地元関係機関の環境づくりを進める。

6)政策提言事業

(1)環境調和型エコツアーの実現のための政策提言

(2)富士学会との連携による富士山の学術的・専門的情報の収集と発信

(3)富士山の世界遺産登録のためのアクションプラン(管理保全計画)の提言

(4)富士山の環境保全を進める政策提言

(5)富士山のゴミ、生ゴミ、産業廃棄物等処理への政策提言

7)情報受発信事業

(1)会員向け情報誌の発行

(2)インターネット・ホームページでの情報発信

組織体制

組織体制図

区分 構成・役職
総会 正会員
個人/年会費 5千円
団体/年会費 NPO1万円、企業2万円
賛助会員
個人・団体/年会費 1口1千円
理事会 理事/3名以上20名以内 監事/1名以上2名以内 代表理事 副代表理事 事務局長(理事兼務可) 監事
実行委員会   実行委員長(理事兼務可)
企画運営委員会 委員/5名以上15名以内 委員長
専門委員会(各委員会) 委員/5名以上15名以内 委員長

役員

役職名 氏名 所属
代表理事 三木 廣 環境省自然公園指導員、西湖根場民宿協同組合 理事
理事
事務局長
渡辺豊博 NPOグラウンドワーク三島 事務局長
理事 中川雄三 動物写真家
理事 井東健男 富士北麓まちづくりネットワーク 副代表
理事 春名 薫 (株)リンクジャパン 代表取締役
監事 長田 満 富士五湖観光連盟育成部長